車輌の由来

「同胞らよ、偽りの教義に踊らされ、道を踏み外すことなかれ。そなたらの存在そのものが正しさの証明だと心得よ。万物はそなたらとともに朽ち果てる。終わりなき荒廃の楽園が訪れ、黒蝿がそなたらの屍を覆った時こそ、新たなる世界、そして新たなる生命が誕生するのだ。我らは待ち望んでいる。唯一にして絶対の神《ナーグル》に祝福されし生命の発芽を。万物は途切れることなき螺旋である。希望はやがて絶望に変わり、腐敗は再生を促す。それこそが祝福されし生命。《神》に帰依する者のみがその真理を理解する。終わりある生命に藻掻き苦しむ愚か者どもに選ばせてやろうではないか。塵となって消え去るか、《神》の御心のもと復活の奇跡を目撃するかを。同胞らよ、荒廃と腐乱に覆われた《神》の楽園に芽吹く新たなる蕾となれ」