車輌の由来

1950年代後半、フランスは「Engin Léger de Combat（軽戦闘車輌）」計画に着手した。これは、大型化する東側陣営の車輌に対抗するため、速度と火力を活かした機動力の高い軽戦闘車輌を開発する計画だった。AMX社がこの計画に提出した設計案と競合するように開発されたのが、EVENシリーズの車輌だ。その中でもNA2型は、SS-11またはSS-12対戦車誘導ミサイル（ATGM）を搭載できるよう、転用された砲塔を特徴としていた。EVENシリーズの試作車輌は試験段階まで進んだが、量産には至らなかった。