車輌の由来

二次大戦直後、ソ連の脅威を目の当たりにする機会が増える一方の西ヨーロッパ諸国はドイツとイタリアの再軍備を慎重に進めており、欧州標準戦車の共同開発が求められていた。話が具体的になるにつれ、国によって方針や要件が大幅に異なることが明らかになり、多くの共同計画が特定の国の単独の計画に分裂した。フランスの主力戦車計画は、当初フランス、ドイツ、イタリアの共同開発が計画されていたもので、最終的には AMX 30 計画となった。AMX 30 は 105mm Modèle F1 砲、現場で交換が可能な Hispano-Suiza 680 hp エンジン、暗視装置、渡河機能を備える。1966 に量産が開始されると AMX 30B と呼称されるようになった。1982 年には、装弾筒付翼安定徹甲弾 (APFSDS)、射撃管制システム、レーザー式距離計、軽量化、トランスミッションなどの強化が施された AMX 30B2 が導入されている。20mm 同軸砲は上空の脅威に対して最大 40 度の射角を保持できる。AMX 30 は 、同車輌を Leopard 1 に対する安価な選択肢と考えるギリシャ、スペイン、サウジアラビア、ベネズエラ、カタール、アラブ首長国連邦、チリ、キプロスなどの国に採用されている。