戦車の主砲の火力は、戦闘で与えるダメージの量に大きな影響を与えます。その要素はひとつではありません。
主砲が発射する砲弾について説明しましょう。
『World of Tanks Modern Armor』では、火炎砲弾(火炎放射器を搭載した第二次世界大戦の特定の車輌でのみ使用可能)とロケット弾(ゲーム初のロケットランチャー車輌で導入された特殊弾薬)を除き、6種類の弾薬を使用できます。
- 徹甲弾 (AP)
- 硬芯徹甲弾 (APCR)
- 榴弾 (HE)
- プレミアム榴弾 (HE)
- 対戦車榴弾 (HEAT)
- 粘着榴弾 (HESH)
これら全ての砲弾は以下の基本性能を有します:
- ダメージ: 1 発の砲弾が与える平均ダメージ量
- 貫通力:砲弾が車輌の装甲を貫通する能力
- 跳弾: 砲弾が装甲板に弾かれる最小命中角度
それぞれの砲弾の特徴を見てみましょう。
徹甲弾 (AP)
通常弾
AP 弾は大半の戦車が使用できる標準的な弾薬です。このタイプの砲弾は敵車輌の装甲を貫通し、穴だらけにできます。急角で命中した AP 弾は跳弾します。しかし、跳弾確率は APCR 弾よりも低下しています。
AP = Armor Piercingです。
硬芯徹甲弾 (APCR)
プレミアム弾
APCR 弾は改良型の AP 弾です。APCR 弾のダメージ量は AP 弾と類似しますが、貫通力が向上しているため、重厚な装甲を貫通する場合には最適です。ただし、傾斜装甲に対する跳弾確率は AP 弾よりも上昇しています。APCR 弾の弾速は AP 弾より速くなっています。
この砲弾の欠点は、遠距離になるにつれて貫通力が著しく減少することです。APCR 弾を装填する場合は、近接戦を挑むようにしてください。
APCR 弾は、ガレージの車輌メニューからゴールドまたはシルバーで購入できます。
APCR = Armor Piercing Composite Rigidです。
榴弾 (HE)
通常弾
もうひとつの通常弾が HE 弾です。大半の車輌が HE 弾を使用できますが、最も標準的に使用するのが自走砲です。
炸裂弾頭を備える HE 弾は、弾着時に大きく砕けて爆発します。貫通力は低いかもしれませんが、爆発時の破砕ダメージにより複数の目標にダメージを与えることで、ゲーム内で最大級のダメージを与えられます。
HE = High Explosive です。
プレミアム榴弾 (HE)
プレミアム弾
その名前が示すように、プレミアム HE 弾は通常の HE 弾と類似した仕組みですが、若干のボーナスを備えています。特に、プレミアム HE 弾は広範囲に爆発する強力な炸薬弾頭を備えているため、広範囲にダメージを与えらえます。
プレミアム HE 弾は、ガレージの車輌メニューからゴールドまたはシルバーで購入できます。
対戦車榴弾 (HEAT)
プレミアム弾
ここまで見てみた様々なタイプの砲弾の説明を読んでも使用する砲弾を決めかねている場合には、HEAT 弾を試してみましょう。APCR 弾と同じく、HEAT 弾の貫通力は高く、装甲板を穴だらけにできます。また通常の HE 弾のように、HEAT 弾も爆発して貫通時に追加ダメージを与えます。つまり、HEAT 弾は双方の長所を兼ね備えています!
HEAT 弾の主な短所は、1) 命中時に爆発する HE 弾と異なり、急角では跳弾する可能性があることと、2) 炸裂ダメージがないため、空間装甲や履帯に命中した場合には敵車輌に損害を与えられないこと、の 2 点です。
HEAT 弾は、ガレージの車輌メニューからゴールドまたはシルバーで購入できます。
HEAT = High Explosive Anti-Tankです。
粘着榴弾 (HESH)
プレミアム弾
もうひとつのプレミアム砲弾である HESH 弾は、通常の HE 弾の亜種です。HESH 弾は軟弾頭を備え、弾着時に潰れて爆発と共に衝撃波を発生させ、車輌と搭乗員に大ダメージを与えます。HEAT 弾ほどの装甲貫通力はありませんが、特に傾斜装甲に対しては貫通しなくても十分なダメージを与えられます。
HESH 弾はガレージの車輌メニューからゴールドまたはシルバーで購入できます。
HESH = High Explosive Squash Headです。
スペシャル弾薬「ロケット弾」
2024年1月以降、T34 Calliopeの登場により、新たな弾薬としてロケット弾が追加されました。
冷戦のミサイル弾とは異なり、このロケット弾はレティクルで目標に誘導することはできません。その代わり、視界に入った敵に対してロケットの雨を降らせることができます!
発射されたロケットはゆっくりと飛行し、貫通力が低いため、軽装甲の車輌に最も効果的です。移動中の目標に命中させるのは難しいので、味方が敵車輌を動けなくした時など、ロケット弾を使うタイミングを見極めることが重要です。
