高速で発射する機関銃を想像してみてください。今度は、その機関銃が戦車に搭載され、弾丸の代わりに砲弾を発射する様子を想像してみてください。そう、それがまさに《機関砲》です!
機関砲とは、大口径の砲弾を高速で発射する単砲身の自動砲です。機関砲は車輌に通常搭載されている主砲よりも小型です。また、砲弾は弾倉に装填されるため、機関砲を搭載した車輌には弾倉内装填時間(1発目の発射から次の発射までの時間)と通常の装填時間(弾倉全体の装填にかかる時間)の両方が表示されます。
ロータリー式機関砲は、通常の機関砲をさらにバージョンアップしたものです。複数の砲身が回転することで、単砲身の機関砲よりも高い発射速度を実現します(ただしバランスを取るため、その他の性能は異なります)。
『World of Tanks Modern Armor』では、機関砲とロータリー式機関砲の両方が登場します(ロータリー式機関砲は2024年11月に新たに追加されました)。ここでは、これらの機関砲の詳細をご紹介します。以下の項目をクリックするか、このまま記事を読み進めてください!
機関砲のアップデート(2024年)
単砲身の機関砲はこれまで何度もゲームに追加されてきましたが、2024年10月、複数の機関砲搭載車輌が大幅にアップデートされました。このアップデートでは、より高い発射速度に対応するために、サーバー側の発射メカニズムが調整されました。
- 新しいメカニズムでは、砲弾の発射速度がサーバーの更新レート(0.1秒)よりも速い場合、複数の砲弾がまとめて処理されます。
- これにより、高い発射速度で機関砲を使用した際に生じる様々な問題(例えば弾倉を撃ち切るのに想定以上の時間がかかるといった問題)が解消されました。
これらの変更は当初、フランスのAMXシリーズの車輌を含む一部の冷戦モード車輌に適用されました。その後、冷戦モードと第二次世界大戦モードの両方で、高速射撃車輌(アップデート後のメカニズムの恩恵を受けたロケットランチャー搭載車輌や火炎放射戦車を含む。これらの車輌に搭載された砲も、今回のアップデートによる恩恵を受けています)も新しい機関砲システムの対象となり、このアップデートが適用されました。
現在、機関砲に対応している車輌は以下のとおりです。ロケットランチャーと火炎放射器を搭載した車輌には注記が付いています。
冷戦の機関砲搭載車輌
独立陣営
- Ignis Purgatio
- Magach 6R Hydra(ロケットランチャー搭載車輌)
- Stridsfordon 9040/56
第二次世界大戦の機関砲搭載車輌
イタリア
アメリカ
- The Equalizer M53
- Convert. Medium Tank T3
- M2 Light Tank
- M3 Stuart
- M5 Stuart
- M26 Pershing T99(ロケットランチャー搭載車輌)
- MTLS-1G14 / Blitzen MTLS
- Soldier On M67(火炎放射戦車)
- T1 Cunningham
- T1E6-X / T1E6-X1 / T1E6-PS
- T2 Light Tank
- T2 Medium Tank
- T7 Combat Car(Fox/Python/Hornet/Kraken/Shark/Viperバージョンを含む)
- T34 Calliope(ロケットランチャー搭載車輌)
- M42 Duster
ロータリー式機関砲の説明
ロータリー式機関砲が通常の機関砲と異なる点は、複数の回転砲身を持つことです。複数の砲身が回転することで発射時の熱を分散させ、単砲身の機関砲よりも高い発射速度を実現します。
発射前には砲身が最大回転速度まで加速する必要があり、これをスピンアップ遅延と呼びます。スピンアップ遅延は基本的に0.5秒ですが、バランス調整により車輌ごとに異なる場合があります。ロータリー式機関砲は、貫通しない場合でも少量のダメージを与える可能性があります。
また、ロータリー式機関砲の各動作には、独自のサウンドが設定されています。発射音、オーバーヒート音、砲弾の放出音、回転音など、それぞれに臨場感あふれる効果音が用意されています。WoTMAのオーディオディレクターは次のようにコメントしています。
「…ゲーム内ではオーディオ体験をいわば『組み立てる』ために、複数の異なるサウンドが協調して再生されます。機関砲の発射音は本物の砲からサンプリングし、モーターの回転音、オーバーヒート時の焼ける音や機械音、車内視点でのモーターの回転音などを加えることで、より豊かな音響効果を実現しています。また、反響音は発射位置からのプレイヤーの距離に基づいて調整されます。これらの音はすべて、独自のダイナミックリフレクションシステムを通して処理されます。このシステムは、ゲーム内の様々な物体の反射特性と、プレイヤーがそれらにどれくらい近づいているかを考慮し、音の反響の仕方を変化させます。
ロータリー式機関砲を搭載している車輌は以下のとおりです。
ロータリー式機関砲のオーバーヒートシステム
オーバーヒートシステムは、高発射速度の車輌に多様性とバランス調整要素を追加する新しいシステムです。
ロータリー式機関砲の発射可能弾数は、従来の装填システムではなくオーバーヒートシステムによって制御されます。ロータリー式機関砲は弾薬を連続的に装填できるため、小分けされた弾倉を使用しません。例えば、AP弾を2,800発搭載できる場合、2,800発すべてが1つの「弾倉」になります。装填が必要になるのは、弾薬の種類を切り替える場合のみです。
- 【重要】すべてのロータリー式機関砲搭載車輌がオーバーヒートシステムを使用するわけではありません。
オーバーヒートシステムには主に3つの要素があり、これらはゲームプレイ中に確認できます。
- 射撃すると砲身が加熱します。
- 砲身が熱くなるにつれてオレンジ色に光り始めるため、加熱状態を視覚的に確認できます。
- 熱が蓄積するにつれて、「ジュージュー」という音も聞こえます。
- 照準の右側に表示されます。
- 砲身が加熱するにつれてメーターが上昇します。
- メーターを満タンにしないよう注意してください!バースト射撃で熱を管理しましょう。
- 発射を停止すると砲身がクールダウンし、メーターが下がります。
- 熱量メーターが満タンになると砲身がオーバーヒートし、ペナルティが発生します。
- ペナルティ中は発射できず、クールダウンもできません。
- クールダウンのペナルティは、バランス調整により車輌ごとに異なります。
- 弾薬パネルの上にオーバーヒートアイコンが表示されます。
- オーバーヒート中は「ジュージュー」という音とともに、砲身から煙が出ます。









オーバーヒートシステム対応のロータリー式機関砲搭載車輌は以下のとおりです。